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2010年07月30日

絶叫!な夜

絶叫!な夜

山で独りで泊まるのは、誰しも怖いものだ。

僕も山登りを始めたばかりの頃、独りで山に泊まるのは、気味が悪く

それは、おばけが出るとか、幽霊が、とかではなく

人間の誕生からの記憶である暗闇の恐怖であると認識してから

あまり、怖く無くなった。 (突然で出てくる動物はびっくりするけどね。)

それでもやっぱり怖いかな

「山で一人で泊まるとしたら。テントと小屋、どっちがいいですか??」、と聞かれたら

迷うことなく、「テントがいい!!、絶対テント。」と答える。

一人用のテントというのは狭いのだ、だいたい200×100×100の大きさだ。

狭いということは、目が届く、守備範囲が狭い。守りやすく安心できる結界だ。

それにくらべ、小屋というのは広い、時には二階があったり、屋根裏部屋まであったりして

目が届かないし、過去にここで何があったか解ったもんじゃない

いろいろ、空想、妄想広がって恐怖倍増なっちゃうわけで。、

でも小屋は天気の悪いときや、寒い時期にはお世話になることも多い。

この話はある小屋で泊まった時の夜中のことだ。

僕のホームグランドの安部奥の山域には地図にも載っていない小屋がいくつかある。

その小屋は昔はお風呂があったり沢の水を小屋まで引いてあったりと、

なかなか快適な小屋だったけど

今はオンボロなっちまって雨露をしのげる程度になってしまった。

でも友人達と宴会やったり。急に天気が悪くなった時に年に何回か利用させてもらっていた。

その小屋に泊まった、ある晩の事だ。

夏山のトレーニングがてら、どうせどっかで泊まっちゃおうとテント装備一式背負って

えっちら、おっちら登って行った。荷物が重すぎて、よれよれなってしまったので少し時間が早かったけど

その小屋に泊まることにした。

焚き火をして、お酒飲んで、飯食って。

いつもそうだけど。暗くなってきたらとたんに眠くなって寝てしまった。

その物音に気づいて目が覚めたのは午前1時位だったと思う。

足音がする・・・確かにこの小屋に近づく足音が。

この小屋は登山道には無く、少し下った所に建っている。

南側は曇りガラスがはめてあり、入り口は立て付けの悪い木戸になっている。

足音はだんだん大きくなってきた。・・こんな真夜中に山登りかい、本当に!こっちくんの・・

南の窓の曇りガラスに、ボンヤリとした灯りが入り口に向かって移動していく。

・・うそでしょう・・こっちくんな・・来ちゃだめ・・(>_<)

そして入り口が、開いた

あわうわ~~~!!

思わず叫んじゃた俺、そしてその人もほぼ同時に絶叫した。

「何で人がいるんだ!」
「それはこっちのセリフだ、なんでこんな真夜中に山登ってくんだ!」

不毛な会話暫く続いたけど、双方なんかぐったりして、朝を待った。

朝が来て僕は頂上に向けて出発、夜中に着た奴はまだ寝袋に入ったまま寝ていた。

(あんな真夜中に山に登って来るなんて、信じられん もっとも向こうも相当驚いていたな。ふふふ)

僕は背中の重いザックを背負い直して少し笑った。



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Posted by くわ at 05:02│Comments(2)
この記事へのコメント
くわさん、こんばんは。
また怖い話ですかぁ(笑)
でも私が一番怖かったのはお写真の小屋の壁?木に
文字が書いてあるところ!!
火の灯りに照らされて浮かびあがってるみたいに
見えますよ。
その中にヒトの顔が・・・ひゃああああああ(叫)
Posted by じゃすみんじゃすみん at 2010年07月30日 21:34
じゃすみんさん、こんばんわ

僕自身は、見えない人(幽霊とかお化けとか)なので良いのですが
この、場所は良くないな!ヤバイなということは感じます。
そういう場所で泊まると、ろくな事はありません。

そうですか、じゃすみさんには、見えるんですね。ふふふふふふふf
なーんちゃって。
Posted by くわくわ at 2010年07月30日 23:50
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    コメント(2)