2011年08月16日
天狗倒し
蒸し暑い夜が続きます。
僕は山に今まで(三桁いやもしかしたら、四桁か?数えたことがない・・)は泊まっているだろう
で、まあ普通に山に登って、泊まって帰ってくるのだが、
時には、不思議なことや、どうしてもよく判らない体験をしている。
この話も、その一つ
飯豊連峰の北の登山口、大石から主脈縦走に向かった。
その日は移動日で時間的にも大熊小屋までが精一杯でここを宿泊地とした。
南から縦走してくると、これが最後の小屋。
いいや、ここに置いてちゃえ!てなわけで
中には食べ残した食料や燃料、お酒まであった。
いやしい僕は、まだ封を開けていないサントリーのオールド(だるま)を見つけ
ありがたく頂戴した。
今日は一人かなと思っていたら、夕方近くに東京の単独行のお兄ちゃんがやってきた。
山小屋での単独行同士というのは、話がしやすい
各自夕食を作りながら、明日からの行程や、山のヨタ話に花が咲いた。
明日も早いしもう寝ますかと、二人は床についた。
真夜中の事だった。
突然
どど~ん
と、地響きと大きな音
小屋も少し揺れた。
「揺れましたねえ、地震ですかねえ」と東京君
「そうだねえ、なんだろね?」と俺
すぐにラジオを聞いてみたが、地震のニュースはいつまでたってもやらなかった。
なんだったんだろう??
次の朝、夕べのアレはなんだろうねと二人で話をした。
この小屋は沢沿いに立っているので、おおきな雪渓がおちたのか?
いやいや、ここは下流部で雪渓は無し
大きな木でも倒れたか、と登りながら気にはしていたけどそんな様子もなかった。
帰ってから調べたら、水木しげるさんの本に(天狗倒し)の項目があった。
そうかこれか、これが「天狗倒し」 か
山の神様か天狗が、近くにいたのだな、
僕等を歓迎してくれたのかな・・・・・・・・・・・・・・・ふふ
ところが次の日
主脈縦走路で僕等は
大型台風の直撃を受け
手酷い、大歓迎を受けるのだった。
まっ!この話は別の機会に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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Posted by くわ at 06:13│Comments(0)
│山の怪