７/２の旅人

東日本大震災で被害にあわれた皆様心よりお見舞い申し上げます。

今自分の出来る事をしていこうと思います。



１６年前まだ春浅き頃、僕は阪神の西宮に立っていた。

戦争・・・・・・

あっちこっちの海外やいろんな所に行ったけど。

戦争の被災地には行った事が無かった。

西宮は戦争の被災地だった。

僕は片づけのお仕事で、西宮の街で一週間お手伝いをした。

いろいろな避難所を回ってごみを片付ける仕事だった。

僕の担当は不燃物という事で、

ところがごみの大部分はカセットコンロのガスボンベ、二か所も回ると

車の運転席までブタンガスの臭いが充満した。

時々、ガスボンベを潰す時金属と金属がこすれあって、引火し炎が舞いあがった。

僕の車は炎を上げながら瓦礫の街を走っていた。



土地勘の無い僕についてきてくれた。西宮の人は、関西人のノリでこんな事を話してくれた。

「がた、がった　ゆれまして。あんた」

「食器棚にあった、皿やらが、揺れが治まってから皿やら食器が無くなってましたんや。」

「そしたら、向かいの冷蔵庫に皿やら、食器が入ってましたんや、こりゃまあびっくりしました！」

面白かったけど笑えなかった、彼の友達や親近者が前の日亡くなった話を聞いてからだ。

今回の東日本大震災。連日の報道で被害者の数どんどん増えている。

人間は自然の猛威になすすべが無い、とても辛い事だが。

来月あたり、僕の出番かもしれぬ。

被災者の皆さん、辛いでしょうが、耐えてください。

また。お手伝いにいきまっせ！！