７/２の旅人

続きです

蝙蝠岳をあとに荒れた天気の中、進む。
、

相変わらず、風が重い、

風が強い時は、どうしてもその風に負けまいと、体をぶつけていくので
風の吹いている方向に進んでしまう。
平らな場所では、迷いやすい！！

風は強いのだが、仙塩尾根に取り付く登りになっているいるので
迷う心配はない、しかし岩稜帯が結構悪く、気が抜けない

塩見岳に着いても天気は悪く休む場所も無く下りに入る
天狗岩の見えたあたりで、ようやく展望が開けてきた。



樹林帯にはいり、やっと弁当を食べる、ううまい！！
三伏まではまた一つピークを超えなければならない
これが疲れた体にきつい

へろへろで三伏峠に到着、



水を汲みに行く、（ここの水場はえらく遠い、背負うもの用意したほうがいいぞ）
テントを張って落ち着いた頃からまた、ガスがでて周りは真っ白になってしまった。

明日はバス停まで降るだけ、目的の蝙蝠岳に行けたので、まんぞく
下山してから解かったんだけど、この日落雷で事故が結構あったらしい
やっぱし、雷は怖い
それにこの年は、ゲリラ豪雨などという言葉もできて雷がとても多かった。
今年はいかがなものか？？

そして、一ヵ月後・・・・・・・・・・・・

僕は股関節に痛みがはしり、それが日に日に痛くなり、
とうとう立ちあがれなくなってしまった。

これはなんなんだ、ともかく病院へ一件目、腰から来てるとの事
でも痛いのは、右の股関節なんですけど。
二軒目の整形外科で、症状やレントゲンを見ながら
医者は言った「美空ひばりと同じ病気だね！　ＭＲＩをとりましょう。出来るだけ安静にね。」

美空ひばり？？の病気って
そうだ、今はネットがある、調べてみるとこれか、（大腿骨骨頭壊死）
えっ、うそでしょ。調べれば調べるほど、大変な病気という事が解かった。
難病指定、人工関節、車椅子、直る見込み無し、・・・・・・・・・・・・・・・・

兎も角、安静にＭＲＩまで二週間、その結果診断まで一週間、この三週間は地獄だった。

悶々した。日々

３０年続けてきた山歩き、もう行けなくなるのか、これが一番辛い、
今の仕事もできなくなるなあ、
どうしよう＊＊＊＊＊＊


そして、診断の結果
「壊死してないですね、この影は水がたまってるんだね。自然に抜けるでしょ、また痛くなったらいらしゃい、原因？なんで水がたまったのか？それは、解からないなあ。」

よかった！
美空ひばりじゃ無いんだね、壊死じゃ無いんだね、水だね
もう、脅かすなよ、まったく

そしてボチボチ歩きから、仕事復帰、ウオーキング、でも怖くて山に行けない、
また水がたまったらどうしよう、あの痛みが襲ってきたら。

そして今年の春、自転車を買って自転車通勤を始めた。
自転車は、関節に優しく。
僕は、嬉しくて乗り回した、
結果！！　　三ヶ月で股関節の違和感は消え、筋肉もだんだん蘇ってきたようだ。

そして梶原山へ、現在のこのプロ愚に繋がるのだ。

めでたしめでたし